こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
昨日は縮毛矯正の仕組みについてお話ししました。
実は基本的な仕組みはパーマと一緒。
ロッドに髪を巻いてカールを作るパーマに対して、ストレートアイロンでまっすぐにする矯正。
お客様の理想に近づけるためにも知っておきたい仕組みですね。
さて、縮毛矯正は湿気があってもサラサラヘアをキープできる、とても便利なメニューです。
ですが、誤った知識で行うと髪が大ダメージを受けてしまうメニューでもあります。
今回はそんな縮毛矯正のダメージについてお話しします。
知っているのと知らないのでは、オーダーする時の感覚が変わります。
ぜひ最後までご覧ください。
▼どんなダメージを受けるの?
縮毛矯正はしっかり理解して行わないと、髪にかなりの負担がかかります。
主なダメージは2種類あります。
①薬剤によるケミカルダメージ
②アイロンによる熱ダメージ
順に見てみましょう。
①薬剤によるケミカルダメージ
矯正の1剤は髪の毛をアルカリ性に傾けます。
髪の毛はアルカリ性に傾くとキューティクルが開くようになっています。
すると開いたキューティクルの隙間から薬が浸透しやすくなるのです。
ですが、同時にダメージが進行する、という特徴があります。
キューティクルが傷み、髪の内部の栄養が流れ出てしまうのです。
基本的にアルカリ性が高くなるほどダメージも大きくなるので、髪がどこまで耐えられるかしっかり判断して薬を選定する必要があります。
②アイロンによる熱ダメージ
縮毛矯正でダメージを受けた髪は、キューティクルが溶ける、硬くなる、剥がれる、という現象が起こります。
キューティクルは髪の毛を守る優秀な盾です。
この盾が損傷していまうと、髪の毛の内部(コルテックス)が直接ダメージを受けてしまいます。
髪の毛の主な成分はタンパク質です。
タンパク質のわかりやすい例は「卵」でしょう。
生卵を熱したフライパンに落とすと、透明だった白身は白く、そして固くなります。
こうして目玉焼きになった卵は、いくら冷ましても生卵に戻ることはありません。
これは卵が「タンパク変性」を起こしているからで、これを起こすとタンパク質は元には戻りません。
ストレートアイロンの過度な使用は、髪の内部であるコルテックスがタンパク変性を起こして元に戻らなくなってしまうのです。
▼矯正後のメニューにも影響する
縮毛矯正の後、特にタンパク変性を起こした髪の毛は、その後のメニューにも影響を及ぼします。
髪内部のコルテックスが硬くなってしまうので、薬剤の浸透性が非常に悪くなります。
するとカラーやパーマの効きが悪くなるのです。
そもそもダメージの観点から、矯正の後のパーマはおすすめしません。
ですが、どうしてもパーマをやりたいときは、矯正をやったかやっていないか、が薬の選定に大きく関わるのです。
▼矯正をしたことを教えてあげよう
このように縮毛矯正は他のメニューにも影響を与えるので、担当の美容師さんには矯正をしたことを伝える必要があります。
同じお店で矯正をかけていれば履歴からわかります。
でも、他のお店でかけた場合、とくに初めてご来店されるお客様の履歴を把握するのは大変です。
仕上がりをよくするためにも、いつごろ縮毛矯正をかけたのか、担当の美容師さんに共有するようにしましょう。
▼まとめ
いかがでしたか?
お客様から、他店で縮毛矯正をかけたら
髪がサラサラどころか、チリチリになった!
髪が耐えられずにちぎれてしまった!
という怖い話をたまーーに聞きます。
プロがやってもそういうことが起こるのが怖いところです。
ですが、正しい知識とカウンセリングをすることで、そういった失敗をなくすことはできます。
場合によっては縮毛矯正はしない、という判断も髪にとっては必要です。
ぜひ今回の内容を参考に、梅雨の時期を乗り切ってくださいね。
それではまた明日☆