こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
美容室で髪を切ってもらう時、ケースにたくさんのハサミが入っているのを見かけますよね?
美容師になる前はカットの工程ごとにハサミを変えてどんな意味があるの?なんてよく思っていました。
ハサミなんてなんでも良くない?そんなふうに思ったこともありました。
でもプロ用ハサミに関してこんな話を聞いたことはありませんか?
○日本刀並みの切れ味がある
○切れ味が良すぎて手を切っても痛くない
なんとも魅力的な表現の噂です。
ということで今回は美容師とは切っても切れない関係の、、、いや、よく「切れる」プロ用ハサミについてのお話。
▼普通のハサミと何が違うの?
美容師の世界ではハサミのことを「シザーズ」と呼びます。
(わかりやすくするため今回の記事ではハサミに統一します。)
美容師のハサミと一般的なハサミの一番の違い、それは切れ味と使いやすさです。
私が美容学生のころ、まことしやかに「プロのハサミは日本刀並みの切れ味がある」と聞いたことがありました。
日本刀といえば「ヒラヒラと舞うティッシュに日本刀を添えるだけで真っ二つになる。」
という映画のシーンを思い出します。(何の映画か忘れました笑)
そんな驚異的な切れ味を持つ日本刀ですが、
結論から言うと、日本刀とプロ用ハサミの切れ味は一緒ではないです。
厳密に言うと本物の刀に触れたことがないため、日本刀の切れ味がわかりません。
ですが明確に違うのはそれぞれの用途。
日本刀は武器として敵を倒すのが目的なのに対し、ハサミは髪を綺麗に切ることが目的。
日本刀は一つの刃で敵を斬りつけるのに対し、ハサミは二つの刃で髪を挟み切ります。
用途が違うので純粋な比較はできないですが、どちらも切れ味が命なのは確かです。
切れ味がいいからこその噂もあって
▼切れ味が良すぎて手を切っても痛くない?
これは半分本当で半分間違いです。
手を斬ると普通に痛いです。笑
私ももれなく経験していますが、初めて手を切ったときは切れ味が良すぎて切れていることに気づきませんでした。
気づいたら手から血がサラサラと流れていて、よく見たら切れていた!という感じ。
切れ味がいいので最初は痛さを感じませんでしたが、だんだんとジンジン痛んでくる、こんな感覚。
不思議な感覚ですが、経験したくはないですね笑
前提として上のお話は切れ味のいいハサミの場合。
切れ味が悪いとめっちゃ痛いです。
では切れ味が悪いハサミはどうなっているのかというと
▼こんなに繊細!ミクロで見るハサミの世界
こちらの画像をご覧ください。
ティッシュにハサミを入れますが、全く切れていません。
切れないハサミをマイクロスコープで拡大した画像がこちら↓↓↓
次に、こちらが研いだばかりのよく切れるハサミ↓↓↓
切れないハサミはよーーく見るとほんの少し凹凸があるのがわかります↓↓↓
これだけで切れなくなるの?と思いますよね?
これだけで切れなくなるんです。ティッシュですら切れなくなるんです。
美容師はこれを肉眼では当然見れませんので、感覚で判断します。
髪を切っていると「あ、今切れなくなった」と感じる瞬間があるんです♪
ハサミを作る人が職人なら、我々美容師もある意味職人なんですね。
▼まとめ
ハサミは美容師の仕事道具であり相棒です。
仕事中はいつも一緒に行動するパートナーです。
常に意識して接する関係だからこそ些細な切れ味の変化にもすぐ気づく。
それが我々の仕事のクオリティに直結し、お客様への誠意の表れにもなるのです。
ぜひ次回美容室に行った際には、美容師の「ハサミ」にも意識して楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
それではまた明日☆