こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
突然ですが、みなさんは毎日シャンプーをしていますか?
私は毎日シャンプーをしています。
おそらくほとんどの方が毎日シャンプー派ですよね。
ですが、実は最近シャンプーをしない派の人が増えてきている、ということをご存知でしたか?
シャンプーは髪と頭皮の汚れを落としてくれますが、逆に落とし過ぎて頭皮にダメージを与える、という意見があるのです。
そういえば数年前に「シャンプーをやめると、髪が増える」という本が話題になったこともありましたね。
今回は、「シャンプーを全く使わない生活を送るとどうなるのか」というテーマで、実例をもとにお話ししていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
▼どうしてシャンプーを使わない方がいいの?
シャンプーはやめるべき!という意見がありますが、その理由を見てみましょう。
前述した書籍「シャンプーをやめると、髪が増える」では、シャンプーを勧めない理由がこう書かれています。
①シャンプーを使うと皮脂を落としすぎる
②水洗いで汚れは十分落ちる
③シャンプーを使うと髪が細くなる
④頭皮の環境が整うまでには3〜4日かかる
これは私の独断と偏見で超ざっくり要約しています。
細かいニュアンスは読み手によって変わるので、詳しく知りたい方は書籍をご覧ください。
さて、この書籍をもとにシャンプーのデメリットを見てみましょう。
シャンプーに含まれる界面活性剤は非常に洗浄力が強いため、頭皮の油汚れ(皮脂)を落としすぎる、というのが最初の主張です。
皮脂は頭皮の保護膜になり、紫外線や外的要因から頭皮を守ります。
さらに肌の水分が蒸発するのを防ぐため、皮脂がなくなると頭皮は乾燥し、外からの刺激から守られなくなってしまうのです。
また、皮脂がなくなると頭皮は「皮脂がなくなったから、もっと出さなきゃ!」となり、余計に皮脂を分泌していまいます。
すると髪の成長に使われるはずだった栄養が皮脂に回ってしまい、髪が細くなるそうなのです。
▼実際に見てみよう
当店のお客様で、数年前からシャンプーを使わなくなった方がいます。
今回のブログの趣旨を説明して、頭皮の撮影と掲載の許可をいただきましたので、実際に写真を見てみましょう。
モデルになってくれたKさんの情報はこんな感じです。
Kさん
・男性、30代半ば
・黒髪ショートヘア、毛量多め
・主にPCを使った仕事
・コロナ禍のリモートワーク期間中に脱シャンプーを開始
それでは彼の頭皮の状態を見てみましょう。
まずはつむじの頭皮。なんとなく渦を巻いているのがわかりますね。↓↓↓
毛穴の詰まりもなく、毛の太さも十分です。
次に頭頂部の写真。↓↓↓
こちらも余分な皮脂がなく、キレイな頭皮を維持しています。
これらの写真は当店でカットをした後、お湯だけで流しただけの状態です。
毛穴の詰まりもありませんし、皮脂が過剰に分泌されている様子もありません。
頭皮も髪の毛も健康そのものですね。
彼はコロナ禍のリモートワーク期間中、人に会う機会が極端に減ったことをきっかけに脱シャンプーを開始しました。
しかしシャンプーをやめて最初の半年は皮脂が大量に出て大変だったそうです。
実際に手で触るととても脂っぽく、おそらく臭いもしていただろうと言っていました。
1年ほどすると皮脂の量は落ち着き、シャンプーを使っていた時とほとんど変わらない状態になったそうです。
今では当店でカットをした後、毎回シャンプーを使わずお湯で流すだけで済んでいます。
この状態であればシャンプーの手間も省け、時間とお金の節約にもなります。
はたして他のお客様にもおすすめできるのでしょうか。
▼私の見解は
前述したシャンプーのデメリット。
これに関しては、たしかに一理あります。
私のブログでも過去に似たようなことは発信していますし、感覚としても正しい部分はあるでしょう。
しかし、書籍に書かれているようにシャンプーが必ず悪い、というのは極端な意見です。
シャンプーと一口にいっても、その種類はさまざま。
洗浄力を例にとってみても、非常に強いものから赤ちゃんにも使えるくらい弱いものだってあります。
つまり、シャンプーが全て頭皮に悪い!というのは少し過激な意見に感じてしまいます。
▼美容師として、おすすめはできない
結論、個人的にいえば脱シャンプーは万人にはおすすめできません。
理由は以下の通りです。
①頭皮が落ち着くまでが苦行
②水での洗髪にはコツがいる
③カラーやパーマはできない
④スタイリグ(オシャレ)の幅が狭くなる
先ほどKさんも仰っていましたが、頭皮が今の健康な状態になるまでに約半年〜1年かかっています。
その間は脂が大量に分泌されますし、おそらく臭いもしているでしょう。
この期間に夏場が含まれていたら、それこそ苦行そのものです。
彼の場合はリモートワークで人に会わない時期だったからこそ、うまくいった部分もあるのでしょう。
一般的に人と接する仕事の人はさすがにちょっと気になりますよね。
また、水で汚れを落とすのにはコツがいります。
指の腹を使って優しく頭皮全体を洗浄しますが、洗髪が甘いと皮脂が落ち切らないため、逆に頭皮環境が悪くなります。
もし実践する場合はしっかりやり方をマスターしましょう。
さらに、シャンプーをしないということは、シャンプーが必要なメニューはできない、ということです。
カラーやパーマは工程の中にシャンプーが含まれます。
薬剤をしっかり落とさないと頭皮環境が悪くなるからです。
当然、白髪染めもできませんので、白髪が気になる人は諦めるしかないでしょう。
また、ワックスやスプレー、ヘアオイルなど、シャンプーでしか落ちないスタイリング剤も使えません。
前述のKさんもお湯で落とせるジェルでスタイリグをしています。
ヘアスタイルを変えてオシャレを楽しみたいけど、スタイリングの選択肢がなくてできない、ということが増えてしまいます。
以上の理由から、この脱シャンプーは万人にはおすすめできないのです。
▼シャンプーのデメリットが気になる人は
脱シャンプーをおすすめしないのはわかった、でもシャンプーのデメリットも気になる、、、という方。
そういった場合は、洗浄力の弱いシャンプーを使うことをおすすめします。
最近ではアミノ酸系のシャンプーがたくさん販売されいています。
アミノ酸シャンプーとは、洗浄力の非常に弱い界面活性剤を使用したシャンプーです。
さらに頭皮が乾燥しやすい人は、シャンプーの頻度を2日に一度にするなど、頻度を減らしてみるのもいいでしょう。
▼まとめ
いかがでしたか?
結果的に私はおすすめしませんが、脱シャンプーを否定したいわけではありません。
たしかに脱シャンプーをすると健康面にいいことはたくさんあります。
しかし、そこに到達するまでのハードルが高いのも事実。
やってみたい方はいい面とそこまでの苦労をしっかり理解してチャレンジしてみてくださいね。
それではまた!