こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
みなさんヘアドネーションって知ってますか?
最近芸能人でもヘアドネーションする方が増えてますよね。
「ヘアドネーション 芸能人」で検索するとたくさん事例が出てきますよ。
名前はよく聞くし、興味はあるけれどハードルが高い…と思う人が多いのではないでしょうか?
今回はそんなヘアドネーションについてのお話。
自分の行動がどこかで誰かの役に立つ。
知っていれば誰かが笑顔になるかもしれない、そんなお話です。
ぜひ最後までご覧ください。
▼ヘアドネーションってなに?
ヘアドネーション(Hair Donation)は、伸ばした髪の毛を医療用ウィッグの素材として寄付するボランティア活動です。
たとえば小児がんや白血病などの病気またはそれらの治療に伴う薬の副作用や、不慮の事故で髪の毛を失った子どもたちに対して医療用ウィッグを無償で提供することが目的です。
日本では主に「NPO法人Japan Hair Donation&Charity(JHD&C)」、「NPO法人HERO」、「株式会社グローウィング・つな髪プロジェクト」の3団体がヘアドネーションを主催しています。
そもそもウィッグを作るのに人毛じゃないといけないのかと思うかもしれませんが、やっぱり人毛がいいです。
私も練習の時にウィッグ(マネキン)をたくさん使いましたが、人毛のウィッグと人工毛(主にナイロン)のウィッグとでは全然違います。
一番の違いは自然さ。
ナイロンの毛は不自然なツヤと強度があり、誰が見てもウィッグだとわかるでしょう。
その点、人毛は生えてる毛がそのままウィッグになっていますので、とても自然で仕上がりが良いのです。
▼寄付する髪の毛に条件はある?
基本的な条件は「髪の長さが31cm以上であり、髪が完全に乾いていること」です。
カラーやパーマをしていても参加できますが、各団体によって条件が異なるので、寄付される際は詳細をチェックしてください。
長さの条件として、以前は「15cm以上」もしくは「31cm以上」という長さが選べました。
15cmは1年ちょっとで伸びる長さなのでチャレンジしやすい長さでしたね。
ですが、今はほとんどの団体で15cmの受付は行っていないようです。
それはウィッグの制作過程に理由があるようです。
▼どうして31cm以上なの?
寄付された髪の毛は団体の職員さんが手作業で一つ一つフルウィッグに仕上げてくれます。
フルウィッグとは、頭部全体を覆う全頭用ウィッグのことです。
このフルウィッグを作るために必要な髪の毛の長さが31cm以上なのです。
ウィッグを作る際は、寄付された髪の毛に専用液でトリートメントを施し、その後いくつかの工程を経て、二つ折りにした毛髪をベースの生地に植毛していきます。
31cmの髪の毛でしたら、半分に折って約15cmの長さで植えます。
15cmというのは、植毛した時に髪の毛が寝る最短の長さです。
15cm以下ですと髪の毛が立ってしまい、ヘアスタイルの維持ができません。
そのため、フルウィッグを作る時には、31cm未満の髪の毛は使うことができないのです。
また31cmの髪だけでは、女の子用のウィッグは作ることができません。
31cmの髪の毛だけでは、長さが15cm程度のフルウィッグとなり、多くが男の子用になってしまいます。
女の子用のウィッグは、40cmや50cm以上といった長さの髪を、6対4または7対3程度で折り返し、31cmの髪の毛と取り混ぜながらウィッグを作ります。
1台のフルウィッグを作るためには、約30人分の髪の毛が使われるそうです。
▼可能であればもっと長い髪の毛を
ヘアドネーションヘアの長さとウィッグ仕上がりの目安は
・31cmはショートウィッグ
・40cmはボブウィッグ
・50cmはロングウィッグ
・60cmはスーパーロングウィッグ
となっています。
ウィッグを申し込む子供たちの9割は女の子です。
その多くの子が希望しているのは、セミロング、ロングヘアのフルウィッグです。
実情として、どの団体でも慢性的に50cm以上の髪の毛が不足しているのです。
▼どうやって寄付するの?
まずは髪の毛を31cm以上伸ばします。
髪を小さい束に分けてゴムで強めに結び、結び目の1cm上をカット。
ほんの少しの湿り気もカビや雑菌の原因になりますので必ずシャンプーの前にカットします。
セルフカットもできますが、その後のスタイリングも考えると美容室で行うことをおすすめします。
切った髪の毛をご希望の団体に郵送して寄付は完了です。
(団体によってはドナーシートと呼ばれるシートを記入します。)
そして大事なのはヘアドネーション後の髪型です。
例えば40cm伸ばした人が31cm以上のヘアドネーションをした場合、残った髪の毛は9cmになってしまいます。
ボブ、ショートボブ、ショートカットなど、事前になりたいヘアスタイルを決めておくとスムーズに行えます。
▼まとめ
いかがでしたか?
ヘアドネーションは将来の子供たちの未来を明るくするとても有意義な素晴らしいボランティア活動です。
一方、正しく理解しないまま行うとせっかくの気持ちが伝わらないこともあります。
各地で必要とされる長さと、自分が提供できる長さを比較して無理のない範囲で寄付を行いたいですね。
みなさんの気持ちがきっと伝わると思います。
それではまた明日☆