こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
街を歩いていると綺麗なムラサキヘアの人を見かけませんか?
特に品のあるご婦人がやっているイメージ♪
淡いニュアンスのムラサキや、黒に近いくらいしっかり濃いめに入ったムラサキなどなど。
ムラサキ色にも色々ありますが、どれもとても素敵な色ですよね♪
さて、このムラサキヘア。どうしてムラサキなんだと思いますか?
そんなのその人の好みだろって?
その通り!、、なのですが、果たしてそれだけが理由でしょうか?
例えば同じ寒色系であればブルーにしてもいいと思いませんか?
でも街中でブルーヘアのご婦人はなかなか見ませんよね?
つまり、好みに加えてもう一つムラサキヘアには選ばれる理由があるんです。
今回はそんな魅惑のムラサキヘアについてのお話。
今後のヘアカラーの参考にきっとなりますよ♪
▼ムラサキは黒髪には入らない
早速ですが、ムラサキ色はそのままでは黒髪には色が入りません。
とくにヘアマニキュアは地毛の色を残したまま色をつけるので、地毛が黒いと何色を塗っても黒になります。
なので髪を明るくて鮮やかな色にしたいのであれば、髪が脱色されていなければいけません。
白髪の人は最初から髪に色がないのでいいですが、黒髪の人はまず脱色からスタートです。
ハイトーンカラーでブリーチをしたことがある人はよくわかりますよね。
では白髪の人は髪がもともと白いんだから、ムラサキ以外の何色にもできそうですよね。
でもそうもいかないこともあって。
▼脱色の限界
髪の毛の色は毛髪中のメラニン色素が関係しています。
このメラニン色素には茶色、赤色、黄色の色素があり、ブリーチをすると最初に茶色の色素が壊されます。
そして
黒 → オレンジ → 黄
と変化していきます。
ブリーチをするほど色は抜けていきますが、黄色は最後まで残ります。
美容師の世界ではよく、トウモロコシのヒゲの色が脱色の限界と言われますが、やはり少し黄色味が残ってますよね。
さて、ブリーチをした毛に黄色味が残ることはわかりましたが、白髪は別でしょ?と思ったあなた。
実はそうではないんです。
個人差はありますが、白髪にも黄色味が残っています。
真っ白に見えても、うーーっすら黄色の色素が混じっているんです。
▼カラーの基本「補色」とは
髪の毛に黄色味があるといっても、それがムラサキヘアとどういう関係が?
実は関係大アリ!
みなさんは絵の具を使って絵を描いたことがありますか?
例えば絵の具で赤い色を薄くしたいとき。
「赤」の絵の具に「白」を混ぜてピンクを作りますよね。
では緑がない時はどうしますか?
「青」の絵の具に「黄」を混ぜると緑になります。
そうです。
髪の毛の黄色が、カラー剤の色に影響を与えるのです。
つまり、ブルーの色にしたいからといって単純にブルーを入れると、髪の黄色味と混ざって緑になってしまうんです。
これがヘアカラーの難しいところであり面白いところ。
なのでブルーのカラーは難しく、街中でもなかなかいらっしゃらないんですね。
さて、以上のことを踏まえて大事になることがあります。
それは「補色」です。
いわゆる色の反対色のことで、ヘアカラーの場合これらを混ぜるとニュートラルブラウンになり、色が綺麗に入りやすくなるのです。
補色の関係は
緑 ↔︎ 赤
青 ↔︎ オレンジ
そして
黄 ↔︎ ムラサキ
つまり、ムラサキ色は髪の黄色味と補色の関係にあり、ヘアカラーの邪魔をする黄色を抑える働きがあるのです。
▼まとめ
いかがでしたか?
ムラサキヘアは髪の黄色味を抑えてくれるので色落ちもキレイです。そのためサロンでも提案しやすい色なんです。
街で見かける素敵なムラサキヘアにはその人の好みの他に色彩学が関係していたんですね。
ご自分のカラーにも参考にしてみてくださいね!
それではまた明日☆