こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
昨日まで3日に渡ってラプンツェルの魔法の髪の毛について真剣に考察してきました。
そして多少無理があっても、なんとかその仕組みの考察に成功したのです。
しかし、実はその考察の裏で一つ重要な問題が発覚しました。
今回は番外編としてラプンツェルの髪の毛問題の続きを考察していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
前回の記事をまだご覧でない方はこちらからどうぞ。↓↓↓
▼忘れていた「重さ」
これまで散々髪の毛の魔法を考えていましたが、ひとつ肝心なことを忘れていました。
それは、「髪の毛の重さ」です。
髪の長さを計算しているときに、何となく「そういえば重さはどのくらいだっけ?」と思いつき、調べ始めたのです。
実をいうと、髪の毛一本あたりの重さに関しては正確なデータを見つけられませんでした。
ですがある文章に「1mの髪の毛一本の重さは0.5gほど」という記述を見つけました。
これを元にラプンツェルの髪の重さを計算してみましょう。
髪の毛一本、1m = 0.5gということは21m = 10.5gとなります。
髪の毛が10万本とすると全体の重さは
10.5g×10万本=1,050,000g=1,050kg
ええ!? 1トン超え!?
そんなバカな!
世界で最重量と記録された蛇ですら体長8.43mで約227kgだったそう。
そう考えると、21mの髪の毛で1トンは、、、さすがに現実的ではありません、、、
暗礁に乗り上げたと思い、ラプンツェルの髪の重さに関して調べているととても重要な情報が!
なんとディズニーカンパニーのアニメーターがインタビューでラプンツェルの髪の重さを明かしたのです。
その重さは、、、約35kg
急に現実的な重さになりました。
これで一安心です。
、、、ん? 35kg?
ぜんぜん現実的な重さじゃありません!
では髪の重さがもたらす不具合についてお話ししましょう。
▼35kgという重さ
最初の1トンのインパクトが強すぎて35kgが軽く感じてしまいましたが、
35kgという重さは、小学5年生の平均体重と同じです。
つまりラプンツェルは常に頭に小学生がしがみついている状態で、お気に入りの本を読んだり掃除をしたりギターを弾いたり、はたまたみんなで楽しくダンスを踊っていたわけです。
恐るべし、ラプンツェル!
▼脅威的な投てき力!
さて、髪の毛がとんでもなく重いことがわかりましたが、さらにすごいのはラプンツェルの投てき力(投げる力)です。
「ラプンツェルの魔法の髪の毛を考える(2)」でも取り上げたこのシーン。↓↓↓
35kgの髪の毛を約20m投げて移動しています。
この時の投てき力を計算してみましょう。
映像を見てみると下記のことがわかります。
・髪の毛の大部分を投げている(少し余りがあるので投げた分は30kgと仮定)
・距離はおよそ20m
・投げて対岸に到着するまでの時間は約1秒
計算を単純にするため、30kgの塊を投げたことにします。
さらに飛距離時間が1秒であることから速度vは20m/1s、つまりv=20m/sと表せます。
その時に使用したエネルギー量は
K = 1/2 × mv2
で求められます。
m=30kg
V=20m/s
を式に当てはめると
K = 1/2 × 30kg × 20m/s × 20m/s
=6,000J
さらに投てきするために動かした距離を1mと仮定すると
6,000J ÷ 1m = 6,000N
と計算できます。
この数字だけだとピンと来ませんね。
例えばハンマー投げでオリンピック金メダルを獲得している室伏広治さん。
彼の超人的エピソードは検索すると山ほど出てきますが、例えばハンマー投げ以外の伝説として
・初めてやった槍投げの国体で準優勝
・何気なくした立ち幅跳びが世界記録を軽く上回る(3m60cm)
・背筋力389kg(ちなみにゴリラの背筋力が400kg)
などがあります。
そんな彼のハンマー投げ自己ベストは84.86mです。
7.26kgの鉄球を投げる瞬間にかかる力は3300Nになります。
つまり、ラプンツェルは室伏広治さんがハンマー投げをする際のおよそ2倍の力で髪の毛を投げていたことになります。
ハンマー投げの選手は投げる瞬間に「ア゛ア゛アアアアア!!!」と叫びますが、これは脳から神経系・筋出力系に指令を与える運動制御のリミッターをはずして、筋肉の限界値まで力を発揮させるためです。
ラプンツェルは髪の毛を投げるために叫んでいる様子はありません。
まだ余力を残していると思うと、まだまだ底知れないパワーがありそうですね。
▼どうやってこの筋力を手に入れるか
問題はこのとてつもない筋力をどうやって手に入れるかです。
幼少期から塔の中に閉じ込められていたラプンツェル。
彼女は18歳の直前まで塔の中から出ることはできませんでした。
つまりこの塔の中であの筋力を手に入れたことになります。
映画を観てみるとこの塔の中、以外と広くて高さがあります。
オープニングの中でもラプンツェルは天井近くの梁に登ったり、アクロバティックな姿勢のまま壁に絵を描いたりしています。
そう、外に出ることを許されなかった彼女に唯一許された自由、それは筋力トレーニングです。
有り余る時間を魔法の髪の毛と一緒にトレーニングに充てる。
ヴィランであるゴーテルを髪で引き上げる作業も思い返せば最高のトレーニングになります。
来る日も来る日も、いつか塔の外に出ることを夢見て自分を鍛える、それが彼女にとっての「変わらない毎日」なのです。
そしてついに、ラプンツェルはフリン・ライダーと出会い、夢に見た外の世界へ飛び出すのです。
▼最大の問題は筋肉量
ラプンツェルが自重トレーニングに励んでいることは想像できますが、ここで最大の問題が。
それはラプンツェルの筋肉量です。
筋力は筋肉の断面積に比例します。
あの室伏広治さんの2倍のパワーを出す筋力です。
ラプンツェルの腕は力を増すごとに太くなり、35kgの髪を支える首は顔の幅よりがっしりとしたものになります。
こうなるとおそらく作中で最もフィジカルの強いキャラクターになるでしょう。
すると、か弱い姿で敵から逃げる必要などなくなります。
共に逃げるフリン・ライダーを自らの後ろに隠し、向かいくる敵をバタバタと倒していくラプンツェル。
ナイフを持ったゴーテルが襲ってきても大丈夫。
少し距離をとって、落ちているものを投げつければいいのです。
なぜなら彼女はあの室伏広治さんをも超えるパワーを持ち合わせています。
20m離れた場所に30kgの髪をピンポイントで投げるコントロール力もあります。
とくにピンチに陥ることなく目的だった無数の輝く光を見ることができるでしょう。
なんか想像していたラプンツェル像からだいぶかけ離れてきたなぁ、、、
▼まとめ
なんとかあの可愛いラプンツェルの姿を保ちつつ、これらの問題を解決できないか模索しましたが、残念ながらいい案は思い浮かびませんでした。
まさか魔法の考察をするうえで、筋肉が障害になるとは思いませんでした。
ですが、
「科学で証明できないことは非科学的なのではない、未だ解明されていない未科学的な現象なのだ」
今の時点ではこの筋肉の矛盾を解くことはできませんでしたが、きっと近い将来、この問題を解き明かしてくれる技術が発見されると信じます。
私の大好きなラプンツェルのイメージを守るためにも、今後とも真剣に考察を続けたいと思います。
さて、明日からはちゃんとみなさんのお役に立てる内容を発信していきます。
ぜひ楽しみにしていてくださいね。
それではまた明日☆