こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
昨日は「ラプンツェルの魔法の髪の毛を考える」と題してラプンツェルの髪の毛についてお話をしました。
今回はその魔法の髪の毛を徹底的に考察していきます。
あの魔法の秘密に迫りますのでぜひ最後までご覧ください。
前回の記事をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ☆↓↓↓
▼おさらい
昨日の発信では魔法の髪の毛の情報を整理していました。
おさらいしてみましょう。
ラプンツェルの髪の毛にはこのような特徴があります。
①長さが21mある
②成人一人を問題なく持ち上げる強度がある
③傷に触れると髪が光り出して癒す
一つずつ考察してみましょう。
①長さが21mある
一般的に髪の毛は一ヶ月に1cm伸びます。
21mは換算すると2,100cm。つまり伸ばすのに2,100ヶ月かかる計算になります。
つまり175年です。
この魔法の髪の毛は切ると魔法を失ってしまいます。
ということはラプンツェルは魔法を手にしてから一度も髪を切っていないと推察できます。
さらにラプンツェルがフリンと出会ったのは「18歳の誕生日の直前」です。
つまりほぼ18歳。
21m伸ばすにはあと157年足りません。
では逆に一ヶ月に何cm伸ばせば18歳で21mに届くのでしょうか。
18年は216ヶ月です。
2,100cm ÷ 216ヶ月 = 9.7cm
つまり18年で21m伸ばすには、月に10cm髪を伸ばす必要があるのです。
これは通常の10倍の早さです。
ですがこれはあまりに現実的ではありません。
さらに追い討ちをかけるようですが、髪の毛には寿命があります。
通常、髪はへアサイクルの過程で成長を止めて、自然と抜け落ちていくのです。
到底21mに辿り着くことはできません、、、
▼たどり着いた魔法の力
何か方法はないかと調べていると、ある情報に辿り着きました。
なんとラプンツェルの髪は魔法の力によって通常よりも早く伸びているようなのです。
なるほど!髪が伸びることも魔法の力の一環だったのです。
ではこの魔法、一体髪の毛のどこに作用しているのでしょうか。
たとえば「何も無いところから髪の毛を生やす」や「自由自在に髪の長さを変えられる」という設定だとすると、なんでもありになって物語に支障が出てきます。
つまり、この魔法は「ゼロから1を生み出す」能力は無いと想像できます。
あくまで「髪を早く成長させる手助け」をする効果しかないということです。
ではその魔法の力で髪の毛はどう伸びているのか。
髪の毛は毛根部で活発に細胞分裂を行い、成長します。
その際、成長に必要な栄養は毛細血管を通して運ばれます。
つまり、魔法の力はこの細胞分裂の速度を早めて髪を早く成長させていると考えられるのです。
この理論であれば、魔法の力でヘアサイクルを強制的に成長期へと導き、寿命を迎えることなく伸ばし続けることが可能でしょう。
ですがそうするとラプンツェルは髪の毛の成長のために身体中の栄養を頭に集中する必要があります。
当然、身体の栄養はすぐに足りなくなるので、常に成長に必要な栄養を外から吸収し続ける必要があるのです。
残念ながら映画の中でラプンツェルが大食いをしている描写はないのですが、おそらく画面の外ではあの細い身体に大量の食べ物を詰め込んでいるのでしょう。
これで長い髪の毛の問題は解決しました。
②成人一人を問題なく持ち上げる強度がある
物語の中でラプンツェルは髪を滑車のように使い、自分やゴーテル、そして男性であるフリンを持ち上げたりしていました。
果たして髪の毛にこれほどまでの強度はあるのでしょうか。
映画の中のワンシーンから計算をしてみましょう。
おそらく作中、最も髪の毛に負荷がかかったシーン。↓↓↓
こちらのシーンでは敵から逃れるため、髪の毛を支えに崖から飛び降ります。
まるでスパイダーマンの移動のようですね。
このとき一体どれほどの力が髪の毛にかかっているのでしょうか。
それを計るためにはまずラプンツェルの身長と体重を知る必要があります。
しかし残念ながら公式プロフィールにこれらの情報はありませんでした。
なので見た目から推測します。
映画「塔の上のラプンツェル」の原作は、ドイツの「グリム童話集」に収められている「ラプンツェル」です。
なのでラプンツェルの身長はドイツ人女性の平均身長166cmと仮定します。
次に体重です。
映画を見る限り、ラプンツェルはかなり細身です。
「健康的でモデルのような見た目」の体重のことをシンデレラ体重といいます。
そしてこのシンデレラ体重は計算によって簡単に算出できます。
シンデレラ体重 = 身長(m) × 身長(m) × 18(BMI値)
つまり
ラプンツェルの体重 = 1.66m × 1.66m × 18 = 50kg
と計算できるのです。
▼髪の毛にどのくらいの力がかかっている?
次に髪にかかる負担の計算です。
この場合、髪をつかんだまま崖から飛び降りて、地面に一番近い高さまで落ちた時、最も力がかかっています。
計算を単純にするため、ここでは崖からまっすぐ落ちた時の力を計算します。
画面から推察するに、ラプンツェルの手から毛の先までの長さは、身体の約12倍。
つまり身長1.66mに対して髪の長さは20mだったことになります。↓↓↓
そして落下した ラプンツェルは自分の髪を使って、およそ1mで衝撃を吸収すると想定します。
以上の条件を加味して、20mの高さから体重50kgの人が自由落下した際の衝撃を計算します。
衝撃力は
F=(2mgh)/l
で求めることができます。
m=50kg
g=9.8m/s2
h=20m
l=1m
を式に代入すると、
F=(2×50×9.8×20)/1
=19,600kgm/s2(N)
=2,000kgf
つまりラプンツェルが落下したとき、髪の毛には2トンの力がかかっていたことになります。
すごい力ですね。果たして髪の毛はこの力に耐えられるのでしょうか。
▼意外と耐えられる!
健康な髪の毛の強度は一本あたり100〜150gの重さを持ち上げる力があります。
そして髪の毛の本数は一般的に10万本と言われています。
この二つの情報から計算すると、髪の毛全体での強度は10トン〜15トンとなります。
え!?10トン!?
ラプンツェルの自由落下に十分耐えられる!
理論上、髪の毛はこんな重さにまで耐えられるのです。
ちなみにこれはあくまで「髪の毛」の強度です。
髪が生えている「毛根」はこんなに耐えられないのでご注意ください。
これで髪の強度問題は解決です。
▼次回へ
さて次はいよいよ傷を癒す仕組みを解明します。
ですが今回もかなりのボリュームになってしまいました。
続きは次回の内容でお届けします。
ぜひご覧ください。
それではまた明日☆
徹底考察!ラプンツェルの魔法の髪の毛を考える(3)↓↓↓