こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
みなさんはヘアカラーを自分で塗ったことはありますか?
ヘアカラーを塗ったことがある人はこんなことを思ったことはありませんか?
・しっかり薬を塗ったはずなのに染まってなかった!
・黒髪にはしっかり薬が乗るのに、白髪は薬を弾いてしっかり乗らない!
どちらかと言うと美容師さんの方が共感を得られるかもしれませんね♪
私も仕事でカラーをする際に感じることがあります。
とくにもみあげ等のフェイスラインを染めるときや、ヘアマニキュアをする際に感じますね!
同じ髪の毛なのになんで染まり方に違いがあるの?
今日はその疑問についてお話しします。
そこにはしっかりとした理由があるのです。
▼そもそも髪が染まる理由とは
カラーの種類によって細かい仕組みは異なりますが、「カラー剤を髪に塗って薬を浸透させる」という点は共通しています。
このカラー剤はCMCを通して髪の毛に浸透していきます。
CMCには髪の毛の血管のような役割があって、カラー剤のほかにはパーマ剤やトリートメント剤なんかもここを通ります。
詳しい説明はこちらをどうぞ↓↓↓
このCMC、場所によって構造が変わるのですが、キューティクルにあるCMCは「親水性の層」と「親油性の層」で構成されています。
それぞれの性質の特徴は
親水性・・水に溶けやすい
親油性・・油に溶けやすい
です。ちなみに水と油は混ざりにくいですが、界面活性剤はそれを混ざりやすくする効果があります。
界面活性剤が親水性と親油性の両方を持っているので、水と油を分子内でくっつけてうまく混ぜることができるのです。
洗剤やシャンプーで油分を含んだ汚れをお湯で流せるのは、この界面活性剤のおかげです。
さて話を戻すと、キューティクルのCMCはこの親水性の層が親油性の層に挟まれる構造になっています。
つまりこういう感じです。
親油性の層
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親水性の層
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親油性の層
もっとシンプルに極端に表現すると
油
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水
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油
です。
油に挟まれた通路を水が通る、こんなイメージですね。
カラー剤はこの水の通路を通して髪の毛に浸透するわけです。
▼そして染まりにくい理由は
では白髪が染まりにくいのはなぜか。
実は同じ人の頭で黒髪と白髪を比較すると、白髪の方がCMC中の脂質が多い傾向があります。
CMC中の脂質が多いと油分が水を弾くため親水性が低くなり、カラー剤の浸透性が低くなります。
そのため、白髪にカラー剤を塗ると白髪が薬をはじきやすく、染まりにくいといえるわけです。
▼その対策とは
カラー剤を弾きやすい白髪をしっかり染めるにはどうしたらいいのか。
対策としては大きく二つあります。
①予洗いをする
プレシャンプーともいいますが、カラーの前にシャンプーをすることです。
脂質(要は油)がカラー剤の邪魔をするので、カラーの前に不必要な油を落としてあげることが大切です。
特にヘアマニキュアはそもそも色が入りにくいので予洗いが効果的です。
ですが同時に注意も必要です。
ヘアマニキュア意外のヘアカラーは基本的に薬を地肌にべったり塗ります。
事前にシャンプーをすることで頭皮の油も落ちるのですが、それによってカラー剤が頭皮にも浸透しやすくなります。
敏感な人はカラー剤で頭皮が痒くなったり、しみる原因にもなるのです。
②カラー剤をしっかり塗る
当たり前ですがカラー剤の量が少ないと染まりにくいです。
ただでさえ白髪は染まりにくいのに薬の量が少ないと染まりに大きな差が出ます。
そんなの知ってるよ♪と思っていても、髪の毛ってけっこう量が多いです。
部分的に薬の量が少なかった、、、なんてことは美容師の人なら経験あるんじゃないでしょうか?
▼まとめ
いかがでしたか?
今回は仕事でカラーをしない人には共感しづらい内容でしたね。
でもよくカラーをする人には、わかるーー!という内容だったのではないでしょうか。
このブログではこういった少しマニアックな内容も取り上げていきますので、ぜひこれからもご覧くださいね。
それではまた明日☆