こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
みなさんはカラーをする際はどこで染めますか?
美容室で染める派?それとも自宅で染める派?
本当は美容室で染めたいけど、費用や行く時間を考えたら自分で染めちゃう、という人もいるでしょう。
美容室で染めるのも自宅で染めるのも、どちらも良い点、悪い点があります。
最終的にはご自分の好きな方を選べば良いのですが、あえて言わせてください。
やはり、カラーは美容室で染めるのがおすすめです。
私が美容師という立場なのもありますが、こう力説する理由があります。
今回はそんな「サロンカラー」と、自宅で染める「ホームカラー」の違いについてお話しします。
ぜひ最後までご覧ください。
▼カラーとダメージはセット
カラーにはいくつか種類がありますが、今回は一般的なアルカリヘアカラーで比較します。
まず最初に抑えるべきことは、カラーをすると髪は傷む、ということです。
その大きな要因は、カラー剤に含まれる「過酸化水素」。
カラーは1剤と2剤を調合して作りますが、この2剤の中に「過酸化水素」が配合されています。
過酸化水素は髪の発色や脱色に影響する成分で、カラーをする際に欠かせないものです。
基本的にしっかり発色したいときや、しっかり脱色したいときは過酸化水素の濃度が高い2剤を使用します。
しかし、過酸化水素の濃い2剤は、その分髪を傷めてしまうのです。
まとめると、
過酸化水素が濃い2剤ほどカラーの発色や脱色が良くなるが、それに比例してダメージが大きくなる
ということです。
▼2剤の使い分けが大事
つまり、カラーをする際は2剤を使い分けることが重要です。
2剤には過酸化水素の濃度が1%〜6%のものがあります。
プロはカラーの色や過去の施術履歴をもとに、使用する濃度を決めます。
いくら発色がよくなるからといって、濃度の高い2剤だけを使用すると無駄に髪の毛を傷めてしまうからです。
一方、市販のカラー剤は2剤の使い分けができません。
薬局などに売られているカラーの2剤は濃度の高いものが多く、必要以上に髪にダメージを与えてしまうことがあるのです。
▼種類の豊富さが違う
次にカラーの種類です。
アンミカさんの名言「白って200色あんねん!」。
同じように、カラーも何百色とあります。
ブラウンに染めようと思っても、赤系のブラウンもあれば、黄色系のブラウンもあります。
市販のカラー剤は種類が少ないので、必ずしも希望の色があるとは限りません。
良い仕上がりを求める人ほど、プロに見立ててもらうことをお勧めします。
▼メーカーの気持ちになってみよう
これらは市販薬を販売するメーカーさんの気持ちになるとよくわかります。
たとえば、ダメージを少なくするために過酸化水素の濃度の低いカラー剤を販売したらどうでしょう。
傷みにくい反面、染まりにくいです。
すると利用者から、「説明書の通りに使ったのに全然染まらない!」というクレームを受けてしまうでしょう。
メーカーからしたら、多少髪がダメージを受けても、「だれが使ってもしっかり染まる!」という商品を作った方がユーザーの反感を買いにくいのです。
次にカラー剤の種類を数百種類も用意するとどうでしょう?
少しずつ色を変えて製造すると、その分製造コストがかかります。
しかも作ったら全種類売れるわけではありません。
人気の色はたくさん売れるでしょうが、不人気の色はほとんど売れない。
しかも種類が多すぎると、人は購買意欲が下がります。
良かれと思って種類を増やすと、メーカー側のコストが増えて売上が下がるのです。
▼カラーは結構むずかしい
われわれ美容師も、お客様の頭を塗るまでに何十回も練習します。
「必要な場所」に「必要なカラー剤」を「必要な量」だけつける。
人の頭を塗るのでさえ難しいのに、自分の頭で同じことをするのは至難の技です。
実際、私も何千回もカラーをしてきましたが、自分の頭で同じことをしろ、といわれたらできる自信がありません。
特に白髪染めは、伸びた毛の「根本」を染めたいのに、必要ない「毛先」にカラー剤がついてしまいやすいです。
ホームカラーをしている人にありがちですが、根本の白髪は染まっていないのに、毛先にいくにつれて毛が真っ黒になっていく。
コロナの時期に自分で染める人が増えたので、たくさんのお客様が毛先を真っ黒にしていらっしゃいました。
▼まとめ
ここまでつらつらと市販のカラー剤のデメリットを並べてしまいました。
ですが、これはあくまで美容師としての立場でお伝えしたことです。
大事なことは、良い点と悪い点を理解して、自分に合ったカラーを選ぶ、ということです。
私はサロンカラーをおすすめしますが、決して市販のカラーを否定しているわけではありません。
市販のカラー剤は、
・容易に手に入る
・気軽に試しやすい
・とにかく安い
というメリットもあります。
デメリットを理解した上で使用すれば、メリットもしっかり享受できるでしょう。
ぜひ自分に合ったカラーを探してくださいね。
それではまた明日☆