こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
突然ですが、みなさんはこんな話を聞いたことはありませんか?
「若いうちからブリーチやパーマをしていると将来ハゲるよ!」
「若い時に髪の毛でいろいろ遊んでたから、今髪が薄いんだよねー」
などなど。
つまり、ブリーチ(カラー)やパーマといったメニューのダメージは蓄積していって、将来的に薄毛のリスクが高くなる、という説です。
まず、カラーやブリーチ、パーマといった薬剤を使うメニューのことを「ケミカルメニュー」といいます。
たしかにケミカルメニューは髪や頭皮にダメージがあるのは事実です。
問題はそれが積み重なって、薄毛に繋がるのか、という点ですね。
花粉も体内の許容量を超えたときに花粉症の症状が出る、と言います。
「白髪が増えて来たから白髪染めを検討したい」
「今から白髪を染めてたら将来薄毛になるのでは?」
こういう心配がある人にとっても非常に関心が高い内容でしょう。
今回はこれらの因果関係についてプロ目線でお話しします。
ぜひ最後までご覧ください。
▼判断が難しい
例えば若い時にカラーやパーマを頻繁にしていた人が、数十年後に薄毛になったとします。
でもこれは本当にカラーやパーマが原因でしょうか?
少し角の立つ言い方をすると、カラーやパーマをしなくてもどのみち薄毛になっていた、という可能性もあります。
頻繁にカラーをしていても毛量の多い人もいれば、一度もカラーやパーマをしたことがなくても薄毛に悩んでいる人もいます。
つまり、ケミカルメニューと将来の薄毛の因果関係を証明することは非常に難しいのです。
▼ズバリ!薄毛に繋がるの?
では改めて、カラーやパーマは将来の薄毛に繋がるのでしょうか。
答えは、
ケミカルメニューが薄毛の直接的な原因になることはありませんが、間接的には原因になることがある。
という回答になります。
どういうことか。
カラーやブリーチをした途端に髪が抜けていく、ということはないですし、パーマを巻く毎にどんどん髪が減っていく、ということはありません。
というか、そんな状態ではメニューとして成り立ちません。
髪の毛は「ヘアサイクル」という周期で、成長から脱毛を繰り返します。
パーマを巻く刺激で抜ける髪であれば、おそらくヘアサイクルが脱毛期(休止期)に入った状態の髪です。
パーマをかけていなくても、自宅でのシャンプーで抜けていたでしょう。
つまり、ケミカルメニューは脱毛の直接的な原因にはなりにくいと言えます。
▼間接的には原因になるかも
ですが薄毛とは全く関係がない、とは言えません。
薄毛の直接の原因にはならなくても、ケミカルメニューによって起こった頭皮のトラブルが、結果的に薄毛の理由になることもあるからです。
それは、ケミカルメニューの薬剤が頭皮に与えるダメージが関係します。
カラーやパーマで使われる薬剤は、還元剤やジアミン等の刺激物が含まれています。
肌が強い人は問題ないですが、敏感肌の人は薬をつけるとアレルギー反応や、一時的な刺激によって痛みや痒み等のトラブルが出ることがあるのです。
薬剤によって起こる頭皮のトラブルをまとめると、このようになります。
①炎症を起こす
②毛穴が詰まる
③pHが乱れ、頭皮環境が乱れる
順に見てみましょう。
①炎症を起こす
頭皮や毛穴が炎症を起こすと、髪を作る組織が正常に機能しなくなって髪の成長を阻害する原因になります。
施術前に頭皮の保護剤をつけたり、ジアミンが含まれていないカラーを選ぶことが有効です。
また、そもそもカラー剤が体に合わないこともあるので、パッチテストで確認することも大切です。
②毛穴が詰まる
ケミカルメニューを終えた後、流しが足りないと薬剤が毛穴に残ったままになってしまいます。
すると髪の毛が正常に成長できなくなるので、薄毛につながることがあります。
また、残った薬剤によって炎症が起こることもあります。
施術後はしっかり流すことを心がけましょう。
③pHが乱れ、頭皮環境が乱れる
ケミカルメニューの多くはアルカリ剤を使います。
当然、頭皮もアルカリ性に傾きます。
健康な頭皮は弱酸性に保たれていて、分泌される皮脂が天然の保護剤となり、乾燥や紫外線といった外からの刺激や雑菌から頭を守ってくれます。
しかし薬剤の影響で頭皮がアルカリ性になると、頭皮環境が乱れて保護剤がなくなり、頭皮が乾燥して毛穴が剥き出しになります。
すると炎症や毛根のダメージにつながってしまうのです。
対策なしでケミカルメニューをすると、頭皮がつっぱった感じになるのはこのせいです。
これを防ぐためには、アルカリ剤が含まれない施術を行ったり、トリートメントでpHを弱酸性に戻してあげることが大切です。
▼薄毛にならないために
最近は技術がどんどん進化しているので、薬剤も良くなっています。
ひと昔前に比べると髪や頭皮への刺激が少なくなっているので、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。
ですが、中にはお肌が敏感で、優しい薬でもトラブルが発生する人もいます。
例えば白髪を染めたい人は、アルカリヘアカラーではなくヘアマニキュアをする等、やり方はたくさんあります。
まずはご自身の悩みと、頭皮へのダメージを控えたいことを担当の美容師さんに相談するのが間違いがないでしょう。
▼まとめ
いかがでしたか?
「将来薄毛になるよ!」なんて言われたら怖くてなにもできなくなってしまいます。
正しい知識を身につけると、自分がどこまでできるのかがわかります。
ぜひ今回の内容を参考にしながら、素敵なヘアライフを送ってくださいね。
それではまた明日☆