こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
以前ディズニー作品「塔の上のラプンツェル」に関して記事を書いた時、髪は一本あたり100〜150gの重さに耐えられる、とお伝えしました。
100〜150gというと一般的なコーヒーカップくらいの重さです。
あの細い毛がそんな重たいものを持ち上げるってすごくないですか?
ラプンツェルの場合は、成人一人を髪で持ち上げていますが、理論上全く問題ない、という結論にいたりました。
この記事に関してはこちらもどうぞ。↓↓↓
我々の頭を守ってくれる髪の毛って、実はとてもスペックの高い優秀な存在なんです。
今日はそんな髪の毛の特徴を具体的な数字で見てみます。
「数字を見ると眠たくなっちゃう💦」という人も大丈夫。
ご自分の生活に直結することならきっと興味を持って見られると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
▼基本的なデータを見てみよう
まずは健康毛の基本的なデータを見てみましょう。
①太さ
0.05~0.1mm
細毛・軟毛が約0.05mm、普通毛が約0.08mm、太毛・硬毛が約0.1mm以上となります。
実は髪が細い人と太い人とでは、太さは2倍近く変わるのです。
このくらいの差になると、見た目にもわかりますし、触った時の感触が全く違います。
②本数
約10万本
数が多すぎてイメージがつきにくいですね。
東京ドームの収容人数が大体5万人くらいですので、髪の毛が全て人になったら東京ドームが2杯いっぱいになります。
③キューティクルの枚数(重なり具合)
軟毛・細毛 2〜3枚
普通毛 4〜6枚
硬毛・太毛 7〜10枚
キューティクルは枚数が少ないと剥がれやすくなる、という性質があります。
つまり、軟毛・細毛の人はキューティクルが剥がれやすいため、髪の毛が絡みやすくなってしまいます。
④水分
11〜13%
髪の毛の約1割は水分です。
ということはダメージを受けてパサついた髪は、その分が乾いてしまっているのです。
髪は水分がなくなると硬くなり、絡みやすく、そして傷みやすくなります。
トリートメントで適度に保湿してあげましょう。
⑤強度
髪の毛1本につき100~150g (コーヒーカップ1個分)
冒頭にお話しした内容ですね。
あの細い髪の毛でコーヒーカップを持ち上げられるのです。
髪の毛10万本にすると、実に10〜15トン!
理論上、乗用車を5台もぶら下げることができるんです。
髪の毛ってすごいですね!
⑥伸度
40~60%
伸度とは髪の毛の伸びる率です。
つまり、10cmの髪の毛はぐいーーんと引っ張ると、14〜16cmまで伸びます。
これらのデータは人間でいうと身長・体重みたいなものですね。
次に髪の毛の科学的なデータも見て見ましょう。
▼科学的なデータも見てみよう
⑦主成分
ケラチンタンパク
髪の毛の80〜85%はこのケラチンタンパクで構成されます。
このケラチンは、他にも爪や肌の角質層に多いタンパク質です。
構造が緻密で、物体を保護するのに適しています。
⑧pH
4.5〜5.5
pHは1〜14まであり、数字が少ないほど「酸性」、高いほど「アルカリ性」になります。
中間のpH7は「中性」です。
髪の毛のpHは4.5〜5.5であり、「弱酸性」になります。
このpHがアルカリ性に傾くと、髪の毛は傷みやすくなります。
⑨膨潤度(吸水時の変化率)
長さ1~2%、太さ15%前後
膨潤度とは、髪の毛が水を吸ったときにどのくらい変化するか、ということ。
長さはほとんど変わりませんが、太さは約15%も太くなるのです。
⑩带電性
+(プラス)に帯電する
健康毛は弱酸性の状態で「+」に帯電していますが、アルカリ性に傾くと「−」に帯電します。
すると髪の毛のイオン結合が切れてしまい、ダメージに繋がります。
⑪化学作用
酸性に強く、アルカリ性に弱い (pH8以上で急激に軟化・膨潤、pH13で溶解)
関係するのは主にヘアカラーやパーマ等のケミカルメニューです。
薬剤が髪の毛をアルカリ性にするので、ダメージを受けやすくなります。
ダメージケアのためにもトリートメントをしっかりしましょう。
⑫熱の作用
110℃ × 10分間でもろくなる
180℃ × 10秒間でもろくなる
アイロンを日頃から使う方は温度と時間に注意しましょう。
髪の毛を構成するタンパク質は過度に熱を加えると「タンパク変性」を起こします。
生卵が目玉焼きになるように、一度タンパク変性を起こすと元には戻りません。
▼まとめ
いかがでしたか?
髪の毛はオシャレを楽しむ以外にも、「頭を守る」、「体内の有害物質を排出する」という役割があります。
こういうことをひとつずつ知ると、髪の毛をもっと労わりたくなります。
今ある髪の毛に感謝をしながら、毎日のオシャレを楽しんでいきたいですね。
それではまた明日☆