こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
最近はヘアサイクルを中心に毛の成り立ちについてお話をしてきました。
今回はその中でも、多くの人が考えたことがあると思われる内容です。
それは、
「どうして髪は薄くなるのに、ヒゲは薄くならないの?」
ということ。
年齢を重ねるごとに頭の毛は細く、少なくなっていきます。
しかし、ヒゲは年齢を重ねても薄くなるどころか、どんどん濃くなるケースもあります。
薄毛に悩む人は、「この濃くなったヒゲが髪の毛になればいいのに」と思ったことはないでしょうか。
それくらい髪とヒゲは切っても切れない関係なのです。
今回はそんな髪とヒゲの関係についてお話しします。
男性のみならず、女性も参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
▼AGAの仕組みをおさらい
AGA(AndrogeneticAlopecia)とは、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことで、男性特有の脱毛症のことです。
その原因は男性ホルモンの影響が大きいと言われています。
男性ホルモンの一種である「テストステロン」は「5αリダクターゼ」という酵素と一緒になると、「ジヒドロテストステロン」というホルモンに変換されてしまいます。
ジヒドロテストステロンは別名「悪玉脱毛ホルモン」とも呼ばれます。
このホルモンはヘアサイクルの周期を短くして、髪の成長を止める働きをしてしまいます。
これがAGAの原因です。
▼どうして頭部でも差があるの?
では毛の中でも、濃い部分と薄い部分があるのはなぜでしょうか。
例えば同じ頭部の髪の毛でも、えりあし部分は毛が濃いのに、頭頂部や生え際は毛が薄い、などです。
サザエさんの波平さんの髪型を想像するとわかりやすいですね。
これは先ほど説明した男性ホルモンが影響しています。
髪の成長を止めてしまうホルモン、ジヒドロテストステロンの発生には、テストステロンと5αリダクターゼが必要です。
このうち、5αリダクターゼは頭頂部と前髪の生え際に多く分布していることがわかっています。
つまり、頭頂部と前髪の生え際は脱毛の原因となるジヒドロテストステロンが発生しやすいため、毛が薄くなりやすいということなのです。
▼頭部とヒゲの違い
ではヒゲが濃くなるのも同じ原理なのでしょうか。
実はヒゲの場合は髪の毛とは少し違います。
ジヒドロテストステロンが生成されるところまでは髪もヒゲも同じです。
しかしヒゲの場合はここからが異なります。
生成されたジヒドロテストステロンは「アンドロゲンレセプター」という男性ホルモン受容体と結合することで、「IGF-1」という細胞成長因子を生成します。
このIGF-1には毛を濃くする作用があるので、ヒゲや体毛は濃くなっていくのです。
逆に頭部ではIGF-1は生成されないので、発生したジヒドロテストステロンは髪の毛を少なくする方向に作用してしまうのです。
▼まとめ
いかがでしたか?
髪もヒゲも、同じく「毛」です。
そして同じ「ジヒドロテストステロン」というホルモンが、髪は薄くするのに、ヒゲ(体毛)は濃くする。
なんとも不思議な現象ですね。
人体の不思議がここに詰まっているように感じます。
薄毛に悩む人から、
「どうせなら髪の毛も濃くしてよ、、、」
という声が聞こえてきそうです。
さて、裏を返すと現代ではここまではっきりと薄毛の原因が解明されている、ということです。
正しい知識を身につければ、効果的な薄毛対策をすることが可能です。
ぜひ今回の内容も参考にして、健康な髪の毛を手に入れてくださいね。
AGAに関しては先日詳しく説明しているので、こちらもどうぞ。↓↓↓
それではまた明日☆