こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
みなさんはパーマをかけたことはありますか?
パーマはかけるだけで印象がぐっと変わる、とても便利なメニューの一つです。
最近では男性でパーマをかける人も増えてきました。
いつの時代も流行りの髪型のひとつには必ずパーマスタイルがありますよね。
では質問です。
パーマはどういう原理でかかっているのかわかりますか?
ロッドでくるくる巻いて、薬をつけたらいつのまにかパーマがかかっててた。
くらいの認識の人は意外と多いのではないでしょうか?
今回は知って納得!パーマの基本的な仕組みについてお話します。
「パーマってどういう仕組みか知ってる?」と人に話したくなる内容、ぜひ最後までご覧ください。
▼はじめに
パーマをかける際に切っても切れない関係にあるのが、「化学式」です。
化学式というと、たとえば水素は「H2」、酸素は「O2」。
酸素と水素の化合物である水「H2O」は、
2H2 + O2 → 2H2O
と表記される、というアレです。
主に中学の理科の授業で習う内容ですが、これがややこしい!
はっきりいって私はとても苦手な分野です笑
パーマにおける化学式はもっと複雑で、正直見ていても眠くなる人が多いでしょう。
この記事はできるだけシンプルにしたいので、化学式は省略して説明します。
▼酸化と還元とは
さて、前置きが長くなってしまいましたが、早速パーマの説明に入ります。
パーマの仕組みを説明する上で大事になる作用、それは「酸化」と「還元」です。
酸化とは、
酸素が他の物質と結合することであり、化合物が水素を失うこと
であり、この作用をさせる薬を「酸化剤」といいます。
還元とはこの逆の作用で、
水素が他の物質と結合することであり、化合物が酸素を失うこと
です。そしてこの作用をさせる薬を「還元剤」といいます。
パーマでは「1剤」と「2剤」と呼ばれる薬が出てきます。
パーマをかけたことがある人はわかると思いますが、ロッドを巻いたあとに薬を2回に分けてつけますよね?
あれです!
最初につけるのが「1剤」で、後につけるのが「2剤」です。
そしてそれぞれこういう関係になっています。
1剤 → 還元剤
2剤 → 酸化剤
つまり、とてもざっくりいうと、パーマは「髪の毛を還元させて酸化させる」、メニューなのです。
▼パーマがかかる仕組みとは
まずロッドに髪の毛を巻き付けます。
パーパス、スパイラル、ツイスト、波パーマ、などなど、巻き方にはいくつか種類があります。
やりたいヘアスタイルの形にあった巻き方をする必要があるのですが、ここは美容師さんの提案力が活きる場面ですね。
さて、ロッドに髪の毛を巻いても、ロッドを外したら髪の毛はすぐ元に戻ってしまいます。
これは髪の毛の結合が変わっていないので、すぐ本来の形に戻ろうとするからです。
▼還元剤の役割
ここで最初の薬剤である1剤(還元剤)を使用します。
1剤をつけると、還元剤の作用で髪の毛内部の結びつきや、「シスチン結合」が切れます。
このシスチン結合、実は髪の毛の形をキープする役割があります。
結合の切れた髪の毛は、髪の中も、表面のキューティクルもとても柔らかくなります。
この状態を「軟化」と言います。
ここでしっかり軟化していることがパーマのかかり具合に影響するので、美容師さんは1剤をつけたあと、軟化の状態を入念にチェックしているのです。
▼酸化剤の役割
しっかり軟化していることが確認できたら、次に2剤(酸化剤)をつけます。
この2剤、一度切れたシスチン結合を再結合させる役割があります。
この作用のおかげで軟化していた髪の毛はしっかり結合して本来の強度が戻るわけです。
結合が戻る際、髪の毛はロッドに巻かれていますね。
つまり髪の毛は巻かれた形のまま、形が固定される、という仕組みなのです。
▼もっと簡単にしてみよう
さて、以上のことを踏まえてもっとシンプルにしてみましょう。
パーマの仕組みは、
1剤(還元剤)で髪の毛の結合を切る。
次に2剤(酸化剤)で切れた結合を再結合させる。
このときロッドで希望の形に巻いてあるので、髪の毛がそのスタイルに固定される。
ということです。
▼まとめ
いかがでしたか?
なんとなくこういう原理かな?と思っていた人は多いと思います。
改めて原理を知ると、パーマの作業ってひとつひとつ意味があって面白いです。
実はパーマには他にも興味深いテーマがあって、パーマのダメージケアや、あの独特の匂いの意味など、お話ししたいことが盛りだくさんです。
今回の記事では長くなってしまいますので、明日また続きを発信したいと思います。
ぜひそちらもご覧になってくださいね。
それではまた明日☆