こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
昨日はパーマがかかる仕組みについてお話ししました。
おさらいですが、パーマの仕組みは髪の毛の結合を一度切って、再度結合する。
「スクラップ&ビルド」の考えに少し似ていますね。
似てませんか?笑
さて、パーマはおしゃれにとても便利なメニューですが、一方で多少なりともダメージのあるメニューでもあります。
今回はそんなパーマ特有のダメージについてお話しします。
パーマを最大限楽しむために、ダメージのことを理解する、そんな回です。
ぜひ最後までご覧ください。
▼そもそもパーマはどうして痛むの?
パーマは痛む、と言いますが実際どうやって痛むのでしょうか。
前回の発信でお話ししたように、パーマは1剤(還元剤)の作用によってシスチン結合を切断します。
※このシスチン結合は髪の毛の形をキープする役割があります。
この際、髪の毛のキューティクルが剥がれ、髪の毛内部の栄養が流れ出てしまうことでダメージを受けます。
このように薬剤によって受けるダメージのことをケミカルダメージといいます。
髪の毛の形を変えるにはそれなりに負荷がかかる、ということなのです。
▼pHが大きく関係
次にpHについてです。
パーマ1剤のpHは毛髪に対してとても大きな影響を与えます。
髪の毛は等電帯(pH4.5〜5.5)では安定していますが、pHがこの領域からはずれていくと不安定になってしまいます。
アルカリ側では髪の毛は膨潤して薬剤が浸透しやすくなり、反対に酸性側では毛髪の収斂(しゅうれん)が起こります。
わかりやすく言うと、髪の毛はアルカリ性になると膨らんで薬がよく浸透して、酸性側では収縮して薬が浸透しづらくなるのです。
一般的にパーマ1剤はアルカリ性のものが多く、pHの値によってパーマのかかりや毛髪へのダメージは大きく異なります。
少しまとめると、pHが高いほどパーマがかかりやすく、ダメージも大きくなる傾向があるのです。
例を見てみましょう。
pH6~7は中性パーマ
pH8 付近は微アルカリパーマ
pH8.5以上はアルカリパーマ
と呼ばれ、 pHが高くなるほどかかりは強くなります。
それと同時にキューティクルの損傷が激しくなるのです。
パーマをオーダーされた際には、毛髪のダメージと髪質をしっかり把握して薬剤を選定することがとても大事なのです。
▼髪の強度が半分に!
最後にシスチン結合についてです。
パーマ1剤はシスチン結合を切ると説明しましたが、実はこの結合が切れた状態の髪の毛はとても柔らかく、脆くなっています。
髪の毛が何グラムまで耐えられるのか計るテストでは、結合を切る前と切った後とでは、強度が約2倍違うのです。
つまり、パーマ1剤をつけると髪の毛の強度は半分になってしまう、ということです。
ちなみにその後パーマ2剤をつけることでシスチン結合が再結合して強度は戻ります。
▼まとめ
いかがでしたか?
パーマでダメージを受けることは知っていても具体的に何の要素がダメージに繋がるのかは知らない人が多かったのではないでしょうか?
原因を知れば対策を取ることができます。
さて、明日はこの続きとしてパーマのダメージを減らすには、というテーマで発信します。
ぜひご覧ください。
それではまた明日☆