こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
私ごとですが、最近髪を染めました。
染めるといっても根本のリタッチで、黒髪を少し明るめの色にしています。
薬の放置時間が終わり、いざシャンプーへ!
そしてシャンプーが終わって鏡を見た時にふと思ったのです。
仕上がりの色より濃く見えるなあ、、、
そして髪を乾かすといつもの色になってて安心。
同じような経験をした人って結構いるんじゃないでしょうか?
つまり、髪の毛は濡れると色が濃く見える。
ということです。
これはなぜでしょう?
今日はかなりマニアックなテーマ。
濡れた髪の色が濃く見える理由、についてお話しします。
ぜひ気軽な気持ちでご覧ください。
▼「色」はどうして色に見えてるの?
この問題を解説する前に、そもそも我々はどうして「色」を認識できるのかを見てみましょう。
何も色がないように見える白い光でも、実はいろいろな色の光が含まれています。
そして赤、緑、青は光の三原色といい、全ての色はこの3色の調合で作ることができます。
目で見る「色」の仕組みとは、簡単に言うと「光の反射」と「光の吸収」です。
物にはそれぞれ「吸収する色の光」と、「吸収せずに反射する色の光」、があります。
例えば、ここに赤い物があるとします。
これに光が当たると「赤の光」を反射して、それ以外の色の光を吸収してしまうので、赤く見えるというわけです。
ちなみに黒いものはほとんどの色の光を吸収してしまうので黒く見えます。
「色」の薄い濃いを考えるとき、この光の反射と吸収に焦点を当てて考えてみましょう。
▼どうして色が濃くなる?
ではどうして髪は水に濡れると色が濃くなるのでしょうか。
実はこの現象は髪の毛以外にもよく見られます。
例えば、川辺の石ころも水に濡れると色が変わります。
身近な例だと、Tシャツなどの洋服。
汗や雨で濡れると色が変わってすぐわかりますよね。
特にグレーのTシャツは汗シミが目立ちます。
これはなぜか。
物はよーーく拡大して見てみると、表面にとても細かい凹凸があります。
この凹凸が光を乱反射させています。
この時、とくに白くて明るい光が乱反射されやすいので、我々の目にこの明るい光が届くのです。
そうすると、物は明るく見えます。
一方、水に濡れたものは表面にうすーーい水の膜ができます。
すると乾いているときにあった細かい凹凸がなくなり、光の乱反射が少なくなります。
乾いていた時と違い、目に入る明るい光が少なくなるので、物の色が濃く見える、ということなのです。
髪の毛も表面にはキューティクルがあり、細かい凹凸がたくさんあります。
同じ原理で色が濃く見えるんですね。
▼関係するのはカラーの時
色が濃く見えるからといって悪いことは何もありません。
なぜなら髪が乾けばまた色が戻るから。
あえて気にするとすれば、カラー後のシャンプーが終わって鏡を見た時に、
「え?思ったより色が濃い!?」
と一瞬思うことくらいです。
これは美容室あるあるの一つで、実際に心配されるお客様もいます。
でも原理を説明して、実際に乾かすと安心されます。
▼まとめ
いかがでしたか?
今回は少しマニアックな内容でしたね。
でも知ってみると結構興味深いテーマだったのではないでしょうか。
髪の毛以外にも「色」は生活にありふれています。
洋服やインテリア、料理なども色が重要です。
ぜひ色々な色を見る時はこの内容を思い出してくださいね。
決して否定的な斜め目線ではなく、色メガネをかけず、変な色をつけずに楽しんでください。
それではまた明日☆