こんにちは☀️ AI美容室のNaoです♪
みなさんはリトマス試験紙って記憶にありますか?
pH(ペーハー)が関係していて、「赤の紙」と「青の紙」で酸性かアルカリ性かを判断する、あれです!
小学生の理科の実験で使った人が多いのではないでしょうか?
当時の内容を覚えていますか?
「酸性」を調べる時は赤を使いますか?青を使いますか?
「pH」とは何か説明できますか?
私は久しぶりにこれらの言葉を聞いたとき頭が痛くなりました笑
実はこのpH、ヘアケアにとってめちゃくちゃ重要な要素なんです。
今回はこのpHとヘアケアの関係についてお話しします。
昔の授業を思い出すと眠たくなってしまう人も安心してください。
できるだけわかりやすく、ヘアケアにどう関係するのか、という視点で説明していきます。
きっと髪の毛の理解がぐっと深まると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
▼そもそもpHってなに?
pH(ペーハー)とは水素イオン濃度指数と呼ばれるものですが、この言葉は覚えなくて大丈夫。
「アルカリ性」や「酸性」といった水溶性の性質を測る“ものさし”のようなものです。
pHは0~14までの値があり、真ん中のpH7が「中性」。
数値がpH7より低いと酸性、pH7より多いとアルカリ性になります。
酸味の代表のレモンはpH2~3で「酸性」。
石けん水はpH9~10で「アルカリ性」 です。
ちなみに健康な毛髪はpH4.5~5.5で、いわゆる「弱酸性」です。
▼美容とどういう関係があるの?
pHと美容がどう関係するか。
簡単に言うと、「酸性」なのか「アルカリ性」なのかによって髪の毛の状態が変わる、ということです。
具体的にいうと、髪の毛が酸性に傾くとキューティクルが閉じます。
逆に髪の毛がアルカリ性に傾くとキューティクルが開きます。
キューティクルが開いていると髪の毛のフタた開いている状態なので、カラー剤やパーマ剤が髪の内部に浸透しやすくなります。
キューティクルの仕組みについてはこちらをご覧ください。↓↓↓
ですが、髪の毛はアルカリ性に傾くとダメージが進行してしまいます。
キューティクルが傷み、髪の内部の栄養が流れ出てしまうのです。
pHの数値が高くなるほど(アルカリ性が強くなるほど)その傾向が強くなります。
とくにブリーチ剤はpH12くらいのものが多いので、非常にアルカリ性が強い薬剤なのです。
▼pHを知ればダメージをコントロールできる
つまりpHの値は髪の毛のダメージに直結するということになります。
逆にいうと、pHを理解すると髪の毛のダメージをある程度コントロールできるということです。
ヘアカラーやパーマをすると髪の毛は、アルカリ性に傾きます。
髪は数日かけて本来の弱酸性に戻っていきますが、その間はキューティクルが開いたままなので傷みやすく、カラーも抜けやすい状態になってしまいます。
アルカリ性に傾く→CMCが損傷する→キューティクルが損傷→栄養やカラーが漏れ出す
というイメージです。
なので、カラーやパーマをするときは、アルカリ性に傾いた髪の毛を本来の弱酸性に戻してあげることが大切です。
ちなみにヘアマニキュアはpH3程度(酸性)であり、閉じたキューティクルに着色するカラーです。
アルカリヘアカラーよりダメージは少ないですが、施術後は適切にケアしましょう。
▼どうしたらpHを戻せるの?
先ほど説明したように、pHが片方に傾く大きな理由はヘアカラーやパーマなどの薬剤です。
ではどうしたらpHを正常に戻せるのでしょうか。
一番効果的なのはトリートメントです。
最近では髪の補修をしながらpHを弱酸性に戻す効果のあるトリートメントがたくさんあります。
カラー等をするときに美容師さんに「pHを戻すトリートメントってありますか?」と聞けば詳しく教えてくれると思いますよ。
次にホームケアで弱酸性のシャンプー・トリートメントを使う、です。
髪の毛は使う商品によってpHが変わります。
日常的に使用するシャンプーやトリートメントを弱酸性のものにするのも効果的です。
▼まとめ
いかがでしたか?
pHと聞くとよくわからなくなる、なんて人も多いかと思います。
でもキレイな髪を手にいれるにはとても大事な知識です。
小難しい話も多いですが、美容師はだいたいわかる分野です。
担当の美容師さんに質問すればご自分にあった対処方法を教えてくれると思いますよ。
ぜひ自分の髪に合った対応を見つけてくださいね。
それではまた明日☆